●コンタクトレンズに付く汚れ
コンタクトレンズに付着する汚れには、外部からの汚れとカラダの中からくる汚れの2種類があります。
外部からの汚れとは、ほこりや煙草のけむり、レンズを着脱する際に指先についている汚れが付着する場合などがあります。また、外部の雑菌が付着した場合はきちんと消毒することが必要になってきます。

一方、タンパク質やカルシウム、脂質などの体内の分泌物が涙を通してレンズの内側に付着して汚れの原因となる場合もあります。こういったレンズに付着した汚れをそのままにしておくと、感染症やアレルギーなどトラブルのもととなりますので、きちんとしたレンズの手入れが必要です。

●コンタクトレンズの手入れの仕方
<ハードコンタクトレンズ>
普段は目からはずした後、洗浄液でよく洗ってから専用の保存液につけて保存します。
ふたたび装用する時は、洗浄液でこすり洗いをしてから、水道水で充分すすいで目に装用してください。
また、タンパク除去剤を保存液の中に数滴入れておくと、レンズに付着したタンパク質や脂質を分解してくれます。
最近では、洗浄・保存・タンパク除去まで1本でOKという便利なケア用品も出ています。

<ソフトコンタクトレンズ>
専用の煮沸器を使って、保存液に酵素洗浄剤をいれ、つけ置きして熱を加えます。加熱することにより、殺菌効果を強めます。しかし、手入れが面倒で、旅行などの際にケア用品を持ち歩くのも不便です。
そこで、今は煮沸しなくてもつけておくだけで、洗浄・消毒・保存ができるタイプのレンズケア用品も発売されています。
しかし、煮沸するほどには殺菌効果はなく、必ずレンズを指の腹で30回以上こすり洗いをして汚れを毎回落さなければなりません。

なお、この液は目に入っても安全で、逆にソフトコンタクトレンズは水道水では洗いません。

■コンタクトレンズによる目の障害について

日本でのコンタクトレンズの普及は老若男女を問わず広範囲にわたっており、約1500万人以上もの人がコンタクトレンズを使用しているといわれています。まさに、10人に1人がコンタクトレンズを使用している計算になります。

これほど普及してきたコンタクトレンズですが、正しく装用しないための目のトラブルが多くなっています。
長すぎるレンズの装用や、つけっぱなしのまま寝てしまう、交換時期の過ぎたレンズをいつまでも使っている・・・。そういう間違った使い方をする人が増えているために、目のトラブルもまた増えているのです。

以下に、どういったトラブルがあるのかいくつか挙げておきましょう。

●アレルギー性結膜炎
まぶたの裏側が真っ赤になり、ただれてかゆみや充血を伴います。レンズ装用による刺激や、外からのほこり、汚れに対するアレルギー反応が引き起こす病気です。

●細菌性角膜炎
角膜に細菌が感染する病気です。角膜は感染を起こしやすい場所ですが、治療が遅れると角膜が溶けてしまい失明する恐れもある恐ろしい疾患ですので、早めの対処が必要です。
●角膜内皮障害
長時間コンタクトを使用することによって、目の中の酸素が不足し、内皮細胞の数が減少していきます。いったん減少した細胞は増えることはなく、一定数以上細胞が減ってしまうと失明の危機にもなりかねません。

●角膜血管新生
長時間コンタクトレンズを使用することにより、酸素が不足して角膜の中に血管が侵入することにより起こります。

目に痛みや異常を感じたときは、そのままにしておかないで、必ず眼科の受診をしてください。放っておくと、失明の危機にもなりかねない場合もあるのですから。

はじめてコンタクトを買おうとするとき、あなたならどうしますか?
眼球のカーブの具合や視力などは人それぞれ。まずは、眼科を受診し、眼科医の処方を受ける必要があります。コンタクトレンズは医療機器ですので必ず眼科医の処方を受けることが必要です。

眼科医では、まず裸眼での視力検査をします。それから、角膜や眼球の健康状態をチェックし、眼球のカーブを測定して、それぞれの目にあったコンタクトレンズを処方してもらいます。そして、実際にコンタクトレンズをつけてみて、装用感や視力、レンズの動きなどをチェックします。

次に、購入するレンズが決まったら、レンズの手入れの仕方を教わったり、上手に目に入れられるよう練習します。レンズの購入は、眼科医と併設されたコンタクトレンズ販売店で、処方箋を持って購入します。

以上のように、最初は眼科でコンタクトを購入するのが普通ですが、より安く手に入れるために、最近ではインターネットでの通販なども利用する人が増えています。インターネットで安く手に入るところを探せば、眼科で購入するより2割?3割ほど安く買うことがれきるようです。
もちろん、決して安い買い物ではないコンタクトレンズなので、少しでも安く買いたいという気持ちはわかりますが、定期的に眼科で目の検査をせず、安易に安いというだけで買い求めるのは危険です。最近、コンタクトレンズを使用することによる目のトラブルが増加しているのも、眼科での受診をせずにネットで購入する人が増えていることが原因のひとつでもあるといわれています。

そういったことも踏まえたうえで、上手にコンタクトレンズを購入されることをおすすめします。

コンタクトレンズは、メガネのように曇るということもありませんし、見た目が変わることもありません。スポーツをする人にとっては、ボールなどが当たってメガネがはじき飛ばされるようなこともなく、確かに便利な道具だといえます。
しかし、手入れを怠ると目に直接触れるものですから、色々な目の障害も生じやすいのです。

・自分のレンズに合ったきちんとした手入れをすること。
・長時間の装用はなるべく避けること。
・定期的に眼科で検診を受けること。
・レンズに寿命がきたら、すみやかに新しいものを購入すること。

などの事を守って使用することが大切です。
そして、コンタクトレンズを使用していても、メガネを併用して使うことをおすすめします。自宅にいる時や、夜などはコンタクトレンズを早めにはずしてメガネにすると、目のトラブルも少なくてすむでしょう。眠るときも装用したままはずさなくてよいというコンタクトレンズでも、目の保護のためにはやはり夜眠るときははずすのが賢明です。

また、最近では小学生の高学年でコンタクトレンズを使う場合も増えてきていますが、手入れをきちんと自分でできないうちは、まだしばらくコンタクトレンズの使用は避けたほうがいいでしょう。
少なくても自分でレンズの手入れや管理ができる年齢になってからの購入をおすすめします。

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